テレビ東京
「カンブリア宮殿」に出演しました。
節約志向が今なお続き苦戦をする小売業界の中で、急成長している企業がある。全国に50店舗のスーパーを展開する「エース」だ。その特徴は、客を圧倒する品揃え。関西から関東に進出して10年。無名のスーパーは、今や東京スカイツリーのショッピングセンター「東京ソラマチ」に出店するまでに急成長した。社長の北野が目指すのは、安さよりも「買う楽しさ」、量よりも「質」を売る個性派スーパー。その豊富な品揃えは一体どうやって実現しているのか?エースが作り上げた、客を飽きさせない驚きの仕掛けに迫る。
レトルトカレー350種類!客を感動させる店作り
「この店には毎日寄ります」「ここに来ると何か発見があるんです」。主婦たちが嬉しそうに話す店とは、スーパーの「エース」。野菜、肉、魚というスーパーの“顔”であるはずの生鮮品は一切置かず、グロッサリーと呼ばれる日用食品を中心に揃える。驚くべきはその品揃えの凄さ。例えば東京・調布の店には、醤油だけでも140種類、ドレッシングは195種類、レトルトカレーは何と350種類!他にも、東京ではなかなかお目にかかれない、全国のこだわりの逸品が勢揃い。決して安い品ばかりではないが、客を感動させる店づくりと選べる楽しさで、お客を魅了し続ける急成長のスーパーなのだ。
他にはない質と品揃えの裏に…知られざる攻防戦!
実はエースの品揃えは、各店舗によって大きく違う。例えば高齢者の多い浅草店は「和菓子」が豊富。駅の中に出店する大宮店は、通勤途中に立ち寄る人たちをターゲットにした「弁当」や「総菜」を多く取り揃えている。その品揃えを決めるのは、実は各店舗の店長たち。一般的なスーパーでは、本部が一括仕入れをして店に置くのが普通だが、エースでは「お客の欲しい物は店が一番知っている」をポリシーに、仕入れは店に任せている。
“多品種少量”しかも、全国の珍しい品々。エースにはそれを実現する、独特の仕入れの仕組みがある。商品バイヤーが新たな商品を見出し、それを「社内商談会」の場で店長が買い付けるのだ。売り込む「バイヤー」vs売れる商品を見極めたい「店側」。“真剣勝負”の現場を追う!
「倒産の危機だった…」激安スーパーからの大転換
「エース」の本社は兵庫県尼崎市。その始まりは、実は「激安」を売りにした大型スーパーだった。しかし、90年代に入ると近隣に大手ショッピングセンターが次々と進出し、経営が悪化。
「このままでは倒産してしまう…」社長の北野は大勝負に出る。それが、安売りをやめ品揃えを売りにした、現在の店舗の始まりだった。1号店出店は10年前のこと。だが当初は赤字続きで、関西の店舗の黒字を食うだけの日々…。
だがある日、北野のもとに大手デパートの幹部が訪れる。「うちに出店しませんか」。ここからエースの起死回生の挑戦が始まった!
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